ノア☆ザミ

オリ棒創作の設定・物語を投稿する場所

罪深き血-序

我が創作の一部を物語として出します。
主人公は小柄な男性の茶々丸です。
わりと時系列が適当()

※あ、挿し絵について

キャラを描くほどの学力は持ち合わせていないので、オリ棒で描いてます。

─── 

「あ…、っ」
痛い、苦しい…
誰か───、助けてっ…!

 
──────

「ふざけんな!!」
「おや?ちゃんと説明聞きましたよね?」
私の名は茶々丸
赤みのある茶髪が特徴であり、身長157と言う低身長…誰がチビだ(怒)

紅桜国歴-2142年の夏ごろ。
ここは裏社会にある店舗。
《死天相談店》とも呼ばれる相談所である。
現在、面倒なお客さんがお見えしており、クレームされてる。
はぁ…ちゃんと説明したのに、
怒りに任せてるのか、言ってることがめちゃくちゃ過ぎる。
「お前が、お前が娘を殺したようなもんだ!!訴えてやる!!」
「………」
この男の言うことは"ある意味正しい'。
私の持つ異能は生死をかける…、たが、説明した手前、クレームで来られても困る。
「お客様…あまり感情的になると血圧上がりますよ?」
「っ!?ぶっ殺す!!」
相手から手を上げてきた。
私は咄嗟に、相手の腕を切り落とした。
相手から手を上げてきたんだ…これ正当防衛だ。
「あ"ぁあっ!?」
「お客様…これは従業員に対する暴力行為、及びに営業妨害です。お引き取りを」
「ぐっ…くッぞぉ…!」
相手は引きずりながら出ていった。
腕からの多量出血、激痛…。
多分、直ぐに死ぬな…。
刃に付着した血を振り上げる。
クレーム付けるお客様ってのは面倒くさい。
「さて、そろそろだ…」
入り口から出り、看板を『closed』に裏返す。


先ほどのクレーム入れてきたお客様が最後だ。
あとで依頼整理しなくては…、
「コウ…終わった?」
私を『コウ』と呼ぶのは一人だけだ。
彼は久遠寺 劉(くおんじ りゅう)。
身長が186と言う大男。
藍墨茶のニット帽、長い黒髪、つり目赤目で瞳孔が縦長。あとはセンター分けによって見え隠れしてる左目の泣きぼくろ。
世界で【人間界の悪魔】、【漆子(うるしご)】、または希少と呼ばれる。

理由は遺伝子的なことだ。
髪は茶を中心とした、黒、栗、金、銀とベースと言う決まった色がある。
その中で黒髪自体は女性のみ受け継がれてる。瞳も髪色も法則性がある。
瞳は黒・琥珀・灰・碧・紫・翠・茶と言う感じ全部で7つ。
その中で、男性のみ赤目で生まれることがある。
黒髪で赤目…不吉な象徴、または妖魔の生まれ変わりとも呼ばれる。
なのに目立つほど迫害されない理由。
それは漆子は人間の中では、異能及び身体能力がずば抜けて高い。その反面、寿命が30年と持たず、生まれることもかなり少ない。
その為、漆子を産んだ家系は一世代のみだが伯爵級の身分と財産をくれる。

 

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もちろん、劉も伯爵級の身分を持ってる。
けど、あまり気取らない、女嫌いな節があるけど、反撃以外は手を出さない。
そう教え込んだのは私と義姉だけど。
「うん、手を上げられそうだったから、思わず切り落としちゃった(汗)」
「…コウに手を上げてくる奴なんて死んで当然だよ。」
劉はガリッと爪を噛む。まるで『自分がやりたかった』と言わんばかりだ。
この子は、私のことになると途端に過激派になるからな…。
見え隠れしてる右手首に巻かれた包帯が見える。
「まぁまぁ…感情的に動いてきたから、隙を狙えたし、結果オーライよ?」
「………コウが良いってなら、良いけど…」
ちょっと納得してない様子だが、彼なら直ぐに忘れる。
彼は感情、記憶力が欠如してる上に『全てどうでもいい』が口癖になるほどだ。
元々売られた身の割りに淡々としてた。
まるで───…
「コウ?」
「っ!」
ボケっとしてたのが不思議に感じた劉が顔を覗き込んできた。
…いけないいけない…変に深く考えすぎちゃうのは悪い癖だ。
「大丈夫だよ、ほら閉店の準備するよ」
「…はーい」

 

「…閉まってる…少しばかり遅かったか…」
四十路ほどの赤毛の男性が『closed』の看板を見て呟く。
少し良い生地立てをした服装。
一纏めにした長髪。
少し鋭くも優しさのある桔梗色の瞳。
「私、諦めないからな…どれだけ罵倒されようとも───…な…、紅一(こういち)…」
百八十度回転して引き下げた。
悲しみと罪悪感を含んだ瞳…



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続く。